看護師と聞くと「夜勤」「交代勤務」とイメージできるくらい、常勤夜勤ありの職場は多くなっています。入院施設があれば夜勤や交代勤務は避けて通れません。
そんな常勤夜勤ありの職場で働く看護師の遣り甲斐と給与、そしてつらい面をご紹介します。
常勤夜勤ありの職場の場合
常勤夜勤あり(以下、夜勤あり)は2交代制や3交代制を採用する病院を指します。看護師が勤務する病院に入院施設があれば、そこに勤務する看護師は交代制で働くことが多くなります。
常勤夜勤ありの看護師は体力勝負!夜勤ありで働くメリットと遣り甲斐
夜勤があるだけではなく交代勤務も組まれているため体力勝負!体調維持にも気をつけなければなりません。
夜勤があるから患者を24時間観察できる
夜勤があると体力・気力を使いますが、その分看護師としてプラスになることも。夜勤あり勤務は日勤と夜勤を組み合わせた勤務なので、患者の様子を朝・昼・晩と観察できます。
患者を24時間観察できることはスキルアップにつながる
昼間は元気で明るい患者が、夜になると急に不機嫌になったり暴れることも。患者の様子を24時間観察できるので、看護師としてのスキルアップにもなります。
夜に不安になる患者をフォローできる
患者は病気をかかえているので、精神的に不安定になりがち。精神的な病気をもっている患者ならなおさらです。夜になると元気がなくなる、泣きはじめる、不機嫌になる患者をフォローするのも看護師の役割。
心のスキルが磨かれる
眠れないと訴える患者にどう接すればいいのか?精神的に落ち着いてもらうにはどうすればいいのか?看護師のスキルが磨かれます。
夜間の急変時の対応を学べる
夜間は看護スタッフが少ない時間帯ですが、患者の急変にも適切に対応しなければなりません。夜勤ありの職場なら、夜間の急変時の対応を学ぶことができます。
急変時の対応ができれば幅広いジャンルで働くことも可能
急変時の対応に慣れることで、病院だけではなく老人ホームや訪問看護の仕事へと働けるジャンルを広げることもできます。
交代勤務はつらい
日勤とは違い、夜間も勤務しなければならないのが交代勤務のつらいところです。3交代の場合、日勤だけではなく、深夜に勤務を始めて朝9時に終わると言った変則的な勤務が続きます。
交代勤務で体調を崩す可能性あり
なかには自己管理ができず体調を崩してしまう看護師も。交代勤務や夜勤は大きな収入源ですが、体調を崩すもとであることも認識しておきましょう。
中高年になると日勤のみの職場へ転職する例も
若い頃は夜勤を何回こなしても平気だったのに、中高年になると体がきつい、という声も聞かれます。体力が落ちる中高年の場合、夜勤ありの職場をやめて日勤のみなど、看護師の仕事が楽な職場に転職するのも良いでしょう。
中高年は無理しない働き方もある
無理をして勤務し続けるよりも、体がきつい、辛いと思ったら転職や配置換えをしてもらいましょう。
しんどくても看護師が夜勤をする理由
夜勤は、看護師として経験値を上げるためにやっておくべきことです。正直な話夜勤はやっぱりやりたいくないです。しんどいですからね。でも、夜勤をやらないわけにはいきません。それはなぜか・・・、お金のためです。
常勤夜勤ありの看護師給与は高い
夜勤ありの看護師は日勤だけの看護師にくらべて、給与が高くなります。夜勤回数に応じて手当が支給されますので、年間給与にして100万円以上の差がつくことも。
夜勤は遣り甲斐がある
日勤にくらべてハードな勤務ですが、その分遣り甲斐もあり勉強になります。夜勤ありの求人も多いので、仕事先にも困りません。
夜勤が多いほど給与に反映される
夜勤や交代勤務をおこなえば、夜勤手当や交代手当などの名目で基本給とは別に手当が支給されます。夜勤1回でもらえる手当は病院にもよりますが、2交代の場合は約11,000円、3交代制準夜勤手当は約4,000円、3交代制深夜勤手当は約5,000円です。
給与をみればしんどい夜勤も頑張れる
2交代で月に4回夜勤をおこなうと、約44,000円のアップ!夜勤の回数が多いほど給与に反映されます。
まとめ
夜勤ありの職場は求人が多く、日勤よりも高い給与とスキルアップが望めるのがメリット。その分体力や気力が必要です。将来、ほかの職場に転職したいケースでも夜勤を経験しておくと有利です。