美容クリニックは日勤でありながら、高い給与がえられることから人気があります。そんな美容クリニックに新卒看護師は採用してもらえるのでしょうか?
新卒看護師では採用がむずかしいと思われがちですが、絶対に無理とは言えません。ここでは、これから美容クリニックに就職したい新卒看護師の方に役立つ情報をお届けしています。
- 新卒看護師を採用する美容クリニックの傾向
- 新卒看護師が美容クリニックに入職するとその後が大変
- 美容クリニックにある「経験年数」は新人看護師の壁
- 美容クリニックの試用期間後に正式採用されない新人看護師の特徴
- 新卒看護師はできれば美容クリニックに入職する前に臨床経験を積むこと
- まとめ
新卒看護師を採用する美容クリニックの傾向
新卒看護師は基本的な看護スキルが身についていない状態です。そのような新卒看護師を積極的に採用する美容クリニックは「新人なので教育しやすい」というメリットをかなり重視しています。つまり新人看護師に対する教育に自信がある、ということですね。
教育体制が整っている証
新卒看護師を採用する美容クリニックは、新人看護師への教育体制がととのっている、専任のプリセプターがいる、カリキュラムがしっかり組まれていると考えられます。ブランクのある看護師が復職するときも、新人看護師歓迎のクリニックを選ぶと教育がしっかりしているので有利。
新卒看護師が美容クリニックに入職するとその後が大変
しっかりとした臨床経験のない新人のうちから美容クリニックに入職してしまうと、その後、病棟や外来看護師として働くのがかなり困難になります。
スキルを磨くことができない
美容クリニックの経験年数は臨床経験としてカウントしない、とする病院関係者もいるほど。できれば新人のうちは、総合病院などで基本的な看護スキルを磨く方が良いかもしれません。
美容クリニックでも美容外科は手術室での経験を重視するところもあります。皮膚科や手術室での経験を経て、美容クリニックに転職する方法もありますよ。美容クリニックへの転職におすすめな求人サイトはこちら。⇒ ナース人材バンクの公式サイト
美容クリニックにある「経験年数」は新人看護師の壁
美容クリニックでは「手術室勤務経験者優遇」や「看護師の経験年数3年以上」といった応募に対する条件を設定しているところがあります。
これら美容クリニックは即戦力になる看護師を求めている証拠。新人看護師をゼロから教育する余裕がないのです。新卒看護師が美容クリニックで働きたい場合は、経験年数をもとめる病院は避けた方が無難。
美容クリニックの試用期間後に正式採用されない新人看護師の特徴
美容クリニックの中には、試用期間を3か月、半年と定め、その間に正式採用されない場合は退職というシステムを採用しているところがあります。
美容クリニックと一般病院の違い
美容クリニックは一般病院とはちがい、接遇や営業といった部分が重視されます。
接客マナーがなっていない、顧客に不潔な印象を与える、化粧品や施術の売りこみが下手などのマイナス要因があると試用期間終了後に契約が更新されず、そのまま退職してしまう可能性があります。
新卒看護師はできれば美容クリニックに入職する前に臨床経験を積むこと
美容クリニックは華やかでお金が稼げるという良い印象があり、転職先として検討している看護師も少なくありません。ところが新卒のうちから美容クリニックに入職してしまうと、基本的な看護技術を覚えることができないまま美容クリニック専門の看護師になってしまいます。
一般病院への転職が難しくなる
これでは美容クリニックから一般病院に転職するときにかなり不利。最初は一般病院で看護スキルを磨き、その後美容クリニックに転職しても遅くありません。
まとめ
新卒看護師が美容クリニックに入職することは決して不可能ではありません。新人研修のしっかりした美容クリニックを選ぶのが成功へのコツ。
大手クリニックは新人研修が充実しているので、大手を狙うのも手です。ただ新人看護師のうちは、臨床の基本を学ぶ意味でも一般病院で勉強するのが無難。